黒と赤のバッグ -nero e rosso- [革・鞄(produzioni, pelle)]
山形のマイミク(mixi仲間)さんからおととしの夏にオーダーを受けたバッグ
ようやく先月に完成
時間・・・・掛かり過ぎですよね?
オーダー内容は・・・・
・黒と赤の組み合わせが大好き(服も黒と赤が多いみたい)とのことで、黒をメインに赤を交えた色合いにしようということに。
・海外旅行が好きな方で、海外でメインに使えるバッグ。
・爬虫類革はNG。
・上は防犯上ファスナーで開閉。
・折りたたみ傘が縦に入る大きさ(高さ)。
・たすき掛けができる肩ベルトも付けたい。
など・・・
で、オーダーを受けてから、どんな革がいいか・・・いろいろ探してはいたものの、「これっ!」という革に出会えないままイタリアへ。
イタリアから帰国直前に、世界一の革の街「サンタクローチェ・スル・アルノ(Santa Croce sull'Arno)」へ革を買いに行ったときに、とあるタンナー(革なめし工場)さんで見つけました
見た瞬間「これだっ」と思ったその革は、バッファローカーフ(水牛の仔牛)で、シワやシボなど革に表情があり、適度な品のある光沢感、硬すぎず柔らかすぎず丁度いい感じ
「よしこれをピアピアさん(オーダーしたマイミクさん)のバッグに使おう」と1枚買ってきました。
そんな革なのですが、昨年秋の自転車装飾の仕事で少し使ってしまい、足りるかどうかちょっと心配
そのイタリアから買ってきたバッファローカーフをメインに、同じ黒でも表情の穏やかなソフトな牛革を組み合わせることで、黒一色でも単調にならないようにしました。
金具類は基本的に高級感のある黒ニッケルメッキで、ある程度統一してみました。
で、前の日記の『04 -zero quattro-』の前に完成したバッグがこちらです
外ポケットはデザイン上ちょっと小さくなってしまったのですが・・・・
さてここにポケットはいくつあるでしょう?
正解は2つです。
1つは言うまでもなくこちらですね。
大きさはポケットティッシュが入る大きさです。
内側にはコーデュロイ調の布を使い、高級感を出してみました。
また、蓋の金具は、1個1000円近くするドイツフックという高級な金具を使ってみました。
これも黒ニッケルメッキにしてみようと、特注でメッキ処理を金具屋さんにお願いしたのですが、合わせてみたら全体が黒過ぎてドヨ~ンとしてしまったので、普通のニッケルのまま使って、アクセントにしました。
と、ここまではいいのですが、もう1つのポケットは?・・・
この角度なら分かりますか?
持ち手を倒すと、ファスナーが隠れてます
そう、これはシークレットポケット
海外でのことを考えると、防犯上見つかりづらいポケットが必要と思ったのです。
ファスナーの上の革に縫い目を見せないで、どうやってファスナーを縫いつけるかが問題だったんだけど、どうにか出来ました。
開けると中はやはり赤です。
ここにパスポートなどの貴重品を入れると、盗まれにくいかと・・・。
さて、表側はこんなポケットでしたが、裏側はというと・・・
体に密着するので、出っ張りのないポケットにしました。
こちらもコーデュロイ調の布を使ってます。
ここに入れるのは・・・・
鉄道や飛行機などのチケットです
ボクがイタリアから帰国する際、フランスを1週間回った時、PCバッグも持ち歩いてたんだけど、鉄道で乗り降りする時などに簡単に出し入れできる外ポケットが、すごく重宝したんです
空港とかでも、何度もチケットを出さなきゃならないですよね。
いちいちバッグの中にいれると出し入れが面倒だし、手に持ってると手が塞がっちゃうし・・・
ということで、さっと出し入れできるチケット用ポケットはぜひ付けようと思ってました。
実際チケットを入れると・・・
見た目とは違って、いちばん底まで入ります。
ちなみにこの撮影で使ったチケット・・・
フランスで、翌日のアヌシーからグルノーブルまでの各駅列車のチケットを買ってたのですが、その日に宿に着いたあと郵便局から日本に送った荷物に・・・
間違って入れてしまい
結局使われることのなかったチケットです
さて、上部はというと・・・
YKKのエクセラという最高級のファスナーを使っているので高級感はあるのですが・・・若干重い
テープは赤、務歯(ずらっと並んでる小さい金具)は黒ニッケルメッキにしてみました。
ファスナーを開けると中は・・・
一変、赤で統一されてます。
コーデュロイ調の布と、ナイロン製の布、2種類の赤い布を使い分けてます。
そして、前回の日記で紹介したバッグで採用されたオプションパーツの携帯ホルダーと折り畳み傘ホルダー
こっちが元祖なんです。
このバッグの要素の多くが、次作の『04 -zero quattro-』バッグに採用されてるので、このバッグのオーダーがなかったら、『04 -zero quattro-』は違うものになってたのです。
肩ベルトはこんな感じ。
短くすれば、普段から付けてても問題ないです。
以上、2年近く待っていただいたバッグ・・・・
気に入っていただけるといいんだけど・・・・
ようやく先月に完成
時間・・・・掛かり過ぎですよね?
オーダー内容は・・・・
・黒と赤の組み合わせが大好き(服も黒と赤が多いみたい)とのことで、黒をメインに赤を交えた色合いにしようということに。
・海外旅行が好きな方で、海外でメインに使えるバッグ。
・爬虫類革はNG。
・上は防犯上ファスナーで開閉。
・折りたたみ傘が縦に入る大きさ(高さ)。
・たすき掛けができる肩ベルトも付けたい。
など・・・
で、オーダーを受けてから、どんな革がいいか・・・いろいろ探してはいたものの、「これっ!」という革に出会えないままイタリアへ。
イタリアから帰国直前に、世界一の革の街「サンタクローチェ・スル・アルノ(Santa Croce sull'Arno)」へ革を買いに行ったときに、とあるタンナー(革なめし工場)さんで見つけました
見た瞬間「これだっ」と思ったその革は、バッファローカーフ(水牛の仔牛)で、シワやシボなど革に表情があり、適度な品のある光沢感、硬すぎず柔らかすぎず丁度いい感じ
「よしこれをピアピアさん(オーダーしたマイミクさん)のバッグに使おう」と1枚買ってきました。
そんな革なのですが、昨年秋の自転車装飾の仕事で少し使ってしまい、足りるかどうかちょっと心配
そのイタリアから買ってきたバッファローカーフをメインに、同じ黒でも表情の穏やかなソフトな牛革を組み合わせることで、黒一色でも単調にならないようにしました。
金具類は基本的に高級感のある黒ニッケルメッキで、ある程度統一してみました。
で、前の日記の『04 -zero quattro-』の前に完成したバッグがこちらです
外ポケットはデザイン上ちょっと小さくなってしまったのですが・・・・
さてここにポケットはいくつあるでしょう?
正解は2つです。
1つは言うまでもなくこちらですね。
大きさはポケットティッシュが入る大きさです。
内側にはコーデュロイ調の布を使い、高級感を出してみました。
また、蓋の金具は、1個1000円近くするドイツフックという高級な金具を使ってみました。
これも黒ニッケルメッキにしてみようと、特注でメッキ処理を金具屋さんにお願いしたのですが、合わせてみたら全体が黒過ぎてドヨ~ンとしてしまったので、普通のニッケルのまま使って、アクセントにしました。
と、ここまではいいのですが、もう1つのポケットは?・・・
この角度なら分かりますか?
持ち手を倒すと、ファスナーが隠れてます
そう、これはシークレットポケット
海外でのことを考えると、防犯上見つかりづらいポケットが必要と思ったのです。
ファスナーの上の革に縫い目を見せないで、どうやってファスナーを縫いつけるかが問題だったんだけど、どうにか出来ました。
開けると中はやはり赤です。
ここにパスポートなどの貴重品を入れると、盗まれにくいかと・・・。
さて、表側はこんなポケットでしたが、裏側はというと・・・
体に密着するので、出っ張りのないポケットにしました。
こちらもコーデュロイ調の布を使ってます。
ここに入れるのは・・・・
鉄道や飛行機などのチケットです
ボクがイタリアから帰国する際、フランスを1週間回った時、PCバッグも持ち歩いてたんだけど、鉄道で乗り降りする時などに簡単に出し入れできる外ポケットが、すごく重宝したんです
空港とかでも、何度もチケットを出さなきゃならないですよね。
いちいちバッグの中にいれると出し入れが面倒だし、手に持ってると手が塞がっちゃうし・・・
ということで、さっと出し入れできるチケット用ポケットはぜひ付けようと思ってました。
実際チケットを入れると・・・
見た目とは違って、いちばん底まで入ります。
ちなみにこの撮影で使ったチケット・・・
フランスで、翌日のアヌシーからグルノーブルまでの各駅列車のチケットを買ってたのですが、その日に宿に着いたあと郵便局から日本に送った荷物に・・・
間違って入れてしまい
結局使われることのなかったチケットです
さて、上部はというと・・・
YKKのエクセラという最高級のファスナーを使っているので高級感はあるのですが・・・若干重い
テープは赤、務歯(ずらっと並んでる小さい金具)は黒ニッケルメッキにしてみました。
ファスナーを開けると中は・・・
一変、赤で統一されてます。
コーデュロイ調の布と、ナイロン製の布、2種類の赤い布を使い分けてます。
そして、前回の日記で紹介したバッグで採用されたオプションパーツの携帯ホルダーと折り畳み傘ホルダー
こっちが元祖なんです。
このバッグの要素の多くが、次作の『04 -zero quattro-』バッグに採用されてるので、このバッグのオーダーがなかったら、『04 -zero quattro-』は違うものになってたのです。
肩ベルトはこんな感じ。
短くすれば、普段から付けてても問題ないです。
以上、2年近く待っていただいたバッグ・・・・
気に入っていただけるといいんだけど・・・・
2010-04-09 11:42
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コメント(4)
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気に入りましたとも!!!
ポケットに手を入れた瞬間のあの柔らかい上品な感覚........。
素敵な皮、高級感あふれる布。考えられた機能......。
ウィーンで颯爽と歩く私を想像してくださいまし.....。
きっと、胸をはって、自慢げにみえるでしょうね!!
ありがとう!!
by ピアピア (2010-04-09 21:11)
☆ピアピアさん
気に入っていただけて、ほっとしました(^_^;)
触感でも感じてほしいということと、端の見える部分がナイロン製だと品が落ちる・・・ってことで、コーデュロイを多投したんですけど、品を重視した分、少々重くなっちゃいました。(コーデュロイ布が結構重いんです)
革はもっと買ってくればよかったと思うぐらい、表情も良く作りやすい革でした☆
今度イタリアのタンナーに注文しようなかぁ?と考えてます。
機能も頭をフル回転させて、構造(設計)もかなり悩みまくって考えました。
海外では、携帯ホルダーを取り出しづらい方に、折り畳み傘ホルダーを取り出しやすい方に取り付けた方が、携帯を盗まれづらいし、傘が邪魔になってスリがバッグに手を入れづらいと思います。
ウィーン・・・行ってみたかった街だったんだけど結局行けず・・・
旅行日記&写真、楽しみにしてますね~♪
by 加ト (2010-04-10 00:59)
す、す、すごい素敵なバック。。。。。
私の中で5年ぶりくらいに物欲が沸く!!
ほんとすごいすてきなバックですね!
そしてものづくりにここまで身を入れて仕事ををしてくれる人にバックを作ってもらった方がいるなんてステキーーーー!
つい感動してコメントしちゃった!てへ
お邪魔しましたーー。
by mihoyo (2011-01-03 14:25)
☆mihoyoさん
いやぁ~、照れるなぁ(^_^;)
自分の中では「これぐらいのものは作らないと」って想いがあるから、これぐらいの身の入れ方は当然かな?って思ってるけどね。
今年はバッグもいっぱい商品化するつもりだよ~♪
by 加ト (2011-01-04 23:22)