サンタクローチェのタンナー巡り①「Caravel」 [【イタリア】革屋さん他訪問]
昨年の9月に「世界一の革の街へ」というタイトルで日記を書きました。
革の街サンタクローチェ・スルアルノSanta Croce sull'Arno(ほんとはスルアルノじゃなくスッラルノなんだけど、分かりやすく表記してみました)
その街の手前にあるタンナー(革なめし工場)にバスで行くつもりだったのに、行き過ぎてしまって・・・
と、そんな日記を書いたのですが・・・
いつかつづきを書こう書こうと思ってて、気付いたら書くタイミングが無くなって、10か月も放置してしまう羽目に
ちょうど1年前の今ぐらいに行ったので、 「1年前の7月のイタリア回想シリーズ」に組み込むことにしました
間が空き過ぎちゃってごめんなさい
まずは前回の日記「世界一の革の街へ」をご覧ください。
http://coppi.blog.so-net.ne.jp/2009-09-29
さて本編です。
バスで街の中心までやってきてしまったボク
結構な距離を歩いて戻らなければならないのは想像が付いていました
とりあえず、バスの運転手が書いてくれた地図通りに歩くことに。
ある意味運がいいのかその通りはまさしくタンナー通りと言っていいぐらい、ほんとタンナーしかありません
この通りだけで数十軒のタンナーがありました。
ほんと時間があったら1軒1軒回りたいぐらいでした
約1.5km西へ歩いて街の端まで来ました。
この先には野原&畑地帯が横に帯状に広がってます。
このむこうに見えるのが工業地帯で、その中に目指すタンナーがあるのですが・・・・
どう見ても道が無い
いや、分かってはいたんです
前もって地図を調べてて、この野原&畑地帯を渡れる道らしきものは地図に載ってはいなかったので、迂回しなければならない可能性が大きいのは知ってました
が・・・やっぱり道が無いと分かるとガックリします
仕方なく、400m向こうに見える工業団地まで、大きく迂回することにしました
最初はどんよりした気分だったのですが、結構すぐに楽しくなってきました
この状況で「楽しい」と思う人はなかなかいないと思うのですが、なぜ楽しくなったかというと・・・・
かわいい一軒家ぐらいしかない、細い小路・・・
道端には草が生い茂っていて・・・
青く高い空・・・
ジリジリとした夏の日差し・・・
こんな観光地でも何でもないただの田舎の小路を歩いてる・・・・
なんだか妙にこういうハプニングが好きなんです
旅行に行っても、観光地の思い出ってそれほど脳裏に残らないんだけど、ちょっとしたハプニングだったり、寄り道だったり、全く無名の何もない村に立ち寄ったり・・・・
そういう思い出の方が、断然いい旅の思い出として残るんです
天気がいいほど・・・
空が高いほど・・・
その一瞬に幸せを感じるんです
この感覚、なかなか分かってもらえないかもしれないけど、すごく楽しい散歩状態になっているのです
あと1kmのところまでやってきました。
サンタクローチェとカステルフランコの境です。
向かっているタンナーのある工業団地は、住所ではカステルフランコ(ディ ソット)になってるんだけど、カステルフランコの街とサンタクローチェの街のちょうど真ん中にあるのです。
あともう少し
(負けないで もう少し 最後まで 走りぬけて~ ・・・って、24時間テレビかっ)
そして、ついにゴ~~ル
(さくら~ふぶ~きのぉ~~ サライ~の空へ~~ ・・・って加山雄三かっ)
4km以上は歩きました
こちらのタンナー、「Caravel(カラベル)」という爬虫類革専門のタンナーさんです。
http://www.caravelspa.com/
リネアペッレでウチの社長がCaravelのブースで親しく話してたので、かなり長い付き合いみたいです。
さて、ようやく辿り着いたのですが、門が解放されてなくてインターホンで呼び出さなければなりませんボクのカタコトイタリア語・・・・通じるか
前もって連絡してたこともあって、無事に中へ入ることができました。
玄関のガラスに会社のマークが。
爬虫類専門なだけに、ヘビマーク・・・妙にカワイイ
さて、中に入ると30代ぐらいのキレイで愛想のいい女性が担当してくれました
連れられて上の階へ。
さらに上へ。
革が山積みになってます。
ここで、リネアペッレでサンプルをカットしてもらったヘビ革を見せてもらいました。
白いヘビ革に紫のラメが少し入った革で、かなり気に入ってたこともあり、日本に帰ったらまず手に入らないので、2枚注文しました。
同じくシルバーのラメのもあったので、それも1枚注文。
後日送ってもらうことになりました。
下のヘビ革が棚に積まれてる階へ降り、他にもいい革ないかなぁ~といろいろ見て回りました。
何かもう1枚ぐらい注文したかったのだけど、1枚2万円以上はするので、断念することに。
結局3枚だけの注文になりました。
ウチの社長から「ウチの会社名義で買うと安く手に入るから、会社に請求するように言ってくれ」と言われてたので、請求は会社にして、注文書が上がるまで少しまったりしてました。
ちなみに他にもメーカーのお客さんが何組かいて、みなさんコテコテの自作のオールヘビ革を持っていて、「これいいバッグですね~」とタンナースタッフとお客さんがヘビバッグ談義に花を咲かせてました
ボクはオールヘビ革ってのは・・・・あまり好きではないので、話には入りませんでしたが
注文書を受け取って、女性スタッフと玄関へ。
ボクが「このあとサンタクローチェのタンナーにも行く」と伝えたら、そこまで車で送ってくれることになりました
美人イタリア女性とドライブ
4km以上歩いた道のりも、車だとあっという間です
2件目のタンナーの日記はまた次回に続きます。
さて、イタリア出国4日前ぐらいに、注文してたヘビ革が会社に届きました。
7万円ぐらいはするだろうなぁ・・・と、社長にいくらになるか尋ねたところ・・・・
「これはオレからのプレゼントだ」
レナ~~~ト~(社長)、カッコよすぎるぅ~っありがとう~
そして心の中で・・・
「もっと買っとくんだったぁ~~~っ」
革の街サンタクローチェ・スルアルノSanta Croce sull'Arno(ほんとはスルアルノじゃなくスッラルノなんだけど、分かりやすく表記してみました)
その街の手前にあるタンナー(革なめし工場)にバスで行くつもりだったのに、行き過ぎてしまって・・・
と、そんな日記を書いたのですが・・・
いつかつづきを書こう書こうと思ってて、気付いたら書くタイミングが無くなって、10か月も放置してしまう羽目に
ちょうど1年前の今ぐらいに行ったので、 「1年前の7月のイタリア回想シリーズ」に組み込むことにしました
間が空き過ぎちゃってごめんなさい
まずは前回の日記「世界一の革の街へ」をご覧ください。
http://coppi.blog.so-net.ne.jp/2009-09-29
さて本編です。
バスで街の中心までやってきてしまったボク
結構な距離を歩いて戻らなければならないのは想像が付いていました
とりあえず、バスの運転手が書いてくれた地図通りに歩くことに。
ある意味運がいいのかその通りはまさしくタンナー通りと言っていいぐらい、ほんとタンナーしかありません
この通りだけで数十軒のタンナーがありました。
ほんと時間があったら1軒1軒回りたいぐらいでした
約1.5km西へ歩いて街の端まで来ました。
この先には野原&畑地帯が横に帯状に広がってます。
このむこうに見えるのが工業地帯で、その中に目指すタンナーがあるのですが・・・・
どう見ても道が無い
いや、分かってはいたんです
前もって地図を調べてて、この野原&畑地帯を渡れる道らしきものは地図に載ってはいなかったので、迂回しなければならない可能性が大きいのは知ってました
が・・・やっぱり道が無いと分かるとガックリします
仕方なく、400m向こうに見える工業団地まで、大きく迂回することにしました
最初はどんよりした気分だったのですが、結構すぐに楽しくなってきました
この状況で「楽しい」と思う人はなかなかいないと思うのですが、なぜ楽しくなったかというと・・・・
かわいい一軒家ぐらいしかない、細い小路・・・
道端には草が生い茂っていて・・・
青く高い空・・・
ジリジリとした夏の日差し・・・
こんな観光地でも何でもないただの田舎の小路を歩いてる・・・・
なんだか妙にこういうハプニングが好きなんです
旅行に行っても、観光地の思い出ってそれほど脳裏に残らないんだけど、ちょっとしたハプニングだったり、寄り道だったり、全く無名の何もない村に立ち寄ったり・・・・
そういう思い出の方が、断然いい旅の思い出として残るんです
天気がいいほど・・・
空が高いほど・・・
その一瞬に幸せを感じるんです
この感覚、なかなか分かってもらえないかもしれないけど、すごく楽しい散歩状態になっているのです
あと1kmのところまでやってきました。
サンタクローチェとカステルフランコの境です。
向かっているタンナーのある工業団地は、住所ではカステルフランコ(ディ ソット)になってるんだけど、カステルフランコの街とサンタクローチェの街のちょうど真ん中にあるのです。
あともう少し
(負けないで もう少し 最後まで 走りぬけて~ ・・・って、24時間テレビかっ)
そして、ついにゴ~~ル
(さくら~ふぶ~きのぉ~~ サライ~の空へ~~ ・・・って加山雄三かっ)
4km以上は歩きました
こちらのタンナー、「Caravel(カラベル)」という爬虫類革専門のタンナーさんです。
http://www.caravelspa.com/
リネアペッレでウチの社長がCaravelのブースで親しく話してたので、かなり長い付き合いみたいです。
さて、ようやく辿り着いたのですが、門が解放されてなくてインターホンで呼び出さなければなりませんボクのカタコトイタリア語・・・・通じるか
前もって連絡してたこともあって、無事に中へ入ることができました。
玄関のガラスに会社のマークが。
爬虫類専門なだけに、ヘビマーク・・・妙にカワイイ
さて、中に入ると30代ぐらいのキレイで愛想のいい女性が担当してくれました
連れられて上の階へ。
さらに上へ。
革が山積みになってます。
ここで、リネアペッレでサンプルをカットしてもらったヘビ革を見せてもらいました。
白いヘビ革に紫のラメが少し入った革で、かなり気に入ってたこともあり、日本に帰ったらまず手に入らないので、2枚注文しました。
同じくシルバーのラメのもあったので、それも1枚注文。
後日送ってもらうことになりました。
下のヘビ革が棚に積まれてる階へ降り、他にもいい革ないかなぁ~といろいろ見て回りました。
何かもう1枚ぐらい注文したかったのだけど、1枚2万円以上はするので、断念することに。
結局3枚だけの注文になりました。
ウチの社長から「ウチの会社名義で買うと安く手に入るから、会社に請求するように言ってくれ」と言われてたので、請求は会社にして、注文書が上がるまで少しまったりしてました。
ちなみに他にもメーカーのお客さんが何組かいて、みなさんコテコテの自作のオールヘビ革を持っていて、「これいいバッグですね~」とタンナースタッフとお客さんがヘビバッグ談義に花を咲かせてました
ボクはオールヘビ革ってのは・・・・あまり好きではないので、話には入りませんでしたが
注文書を受け取って、女性スタッフと玄関へ。
ボクが「このあとサンタクローチェのタンナーにも行く」と伝えたら、そこまで車で送ってくれることになりました
美人イタリア女性とドライブ
4km以上歩いた道のりも、車だとあっという間です
2件目のタンナーの日記はまた次回に続きます。
さて、イタリア出国4日前ぐらいに、注文してたヘビ革が会社に届きました。
7万円ぐらいはするだろうなぁ・・・と、社長にいくらになるか尋ねたところ・・・・
「これはオレからのプレゼントだ」
レナ~~~ト~(社長)、カッコよすぎるぅ~っありがとう~
そして心の中で・・・
「もっと買っとくんだったぁ~~~っ」
2010-07-14 14:12
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ガイドブックに載っていないような道を歩いたり、予想外の出来事って
実は一番感慨深い思い出だったりしますね~。
看板と空と道の写真が「旅」を感じさせます♪
そして、最後の叫びも笑えます。
by Mayu (2010-07-14 23:12)
自転車で動いてるのかと読みすすめてたら、歩いて迂回したんですね!
イタリア語が話せて、勇気も、夢もあると何でもできるね!
スゴいよカトさんの武勇伝もっと読みたい!
by naomi (2010-07-15 19:02)
☆Mayuちゃん
そうそう、ガイドブック通りの旅行をしても、なぜか感慨深い思い出にならないんだよね。
ガイドブックに載ってない村に行ったり、ちょっとしたハプニングがあったり・・・
そんなことの方が、ずっといい印象で残ってたりする・・・。
革、せめてもう1枚買っときゃ・・・(^_^;)
☆naomiちゃん
今回は自転車じゃないんだよ~。
迂回しなくてもそこそこ遠いのに、あの迂回は・・・(-_-;)
イタリア語はほんとカタコトだよ。^^;
ろくにしゃべれない・・・。
武勇伝ってほど大したことはしてないんだけどねぇ~(^_^;)
by 加ト (2010-07-16 05:53)
私も、「ん~??車?自転車??」って思いながら読んでたら~
歩きだったなんて!
すっごく楽しい経験したんだね~
太っ腹な社長とのコネクション、しっかりつかんで離すんじゃないよ!!(笑)
by Shoko (2010-07-19 06:54)
☆himeっぺ
そう、歩きまくったよぉ~(^_^;)
暑かったけど、空が高くて気持ちよかったよ☆
革・・・いまだに「もっと買っとくんだった~!」って思うときがある!
中途半端に買っちゃったから、商品として使いづらいんだよね~。(量産できない)
社長太っ腹なんだけど・・・まあそんだけタダ働きしたから・・・まあそれぐらいは・・・ね☆
by 加ト (2010-07-21 04:44)
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