マリア先生との1か月 [イタリア]
ようやく・・・という感じですが、授業の様子を報告します。
鞄作りの授業は、ボクにとって初日である年明け(1/12)から、先生がマリア先生というグッチで40年働いてたシチリアのおばちゃん先生に変わりました。1か月限定です。
けっこう可愛らしい先生です。
先生も初日だったので生徒(7,8人)の名前を覚えなきゃならなかったりということで、かるく自己紹介。
で、その際先生から言われたこと・・・
『あなたの作品の写真を見ました。あなたは既にすばらしい域に達しています。私はあなたにあと何を教えればいいのですか?逆に私が教わりたいぐらいです。(笑)』
『いえいえ、僕は自己流でやってたので、意外と基本的なことを知りません』と、通訳さんに伝えてもらいました。
それはさておき、それまで授業ではみんな、本物の革を使っていなくて、サルパという革のカスから作られた芯材を革の代わりにして作ってました。
でも僕は最初からちゃんと革で作りたかったので、「SENATORI」や「ALPEL」などで必要な材料をそろえたのです。
で、マリア先生は(というか、この学校の鞄の授業は)分からないことがあれば先生に聞くというスタイルなのですが、僕の場合ひとりで作れちゃうのであまり聞くことがなかったです。
授業で作る第1作目は、ノートパソコンバッグにしました。
型紙をおこし、革の組み合わせを決めます。
ALPELで買ってきた3枚の革、この3枚は、とりあえず「それぞれが単品でも魅力のある革」を買ってきたので、組み合わせ的には微妙でした。
正直あまり好きな組み合わせではありません。
でも、あるものでやらなきゃしょうがないので、その色の組み合わせでもそれなりによく見える配置にしました。
革を裁断して、ミシンで縫います。
コバを仕上げるものは仕上げるのですが、コバ下処理剤(トコノールやCMC)で下処理ができない状況なので、いきなりコバ仕上げ塗料を塗らざるを得ません。(先生はそれでいいと言ってます。)
案の定、納得のいく仕上がりにはなりません
工場で機械でコバを仕上げるのならそれでいいのでしょうが、手作りでそれをやると、きれいにはいきません。
ミシンも、学校のミシンは正直「仕事」で使うものとしてはお粗末なミシンです。まあこういう学校での授業用なら何とか使えるのですが。
先生もこのミシンは扱いづらいと言ってました。
で、そのミシンひとつを生徒7人ぐらいで使うので、なかなかミシンが空きません
ミシンを待ってる時間の方が長いくらいです
さらに僕の場合、複雑なバッグを全部自分で考えて作ってるので、縫う順番を頭の中でイメージするだけで、けっこう時間がかかります。
マリア先生に最後の方で「いつになったら完成するの(笑)」とよく言われましたが、この状況ではとてもじゃないけど早くは作れません
そんなこんなで、あっという間にマリア先生の最後の授業の日になりました。(1か月だけなので2月あたままで)
なんとか先生のいるうちに完成させなきゃと、最後の2,3日は昼休みと授業後の残業(?)でペースアップ
あとちょっとのところで完成こそならなかったものの、使えるぐらいの所まで仕上げました。
そしてマリア先生とお別れ。
記念写真を撮りました
マリア先生を膝の上に乗せて・・・
先生はちょっと緊張気味?
ふだんはもっと可愛らしいです
クラスのみんなと。(といってもほんとはもう2人いるのですが)
そうしてマリア先生はシチリアに帰っていきました。
いつかシチリアに旅行にでも行く際には、マリア先生の工房(お店?)に遊びに行くつもりです
ちなみにボクが作ってた作品はというと・・・
こんなのです。(下にちらっと完成品が写ってますが)
次回、作品を公開します。
お楽しみに
鞄作りの授業は、ボクにとって初日である年明け(1/12)から、先生がマリア先生というグッチで40年働いてたシチリアのおばちゃん先生に変わりました。1か月限定です。
けっこう可愛らしい先生です。
先生も初日だったので生徒(7,8人)の名前を覚えなきゃならなかったりということで、かるく自己紹介。
で、その際先生から言われたこと・・・
『あなたの作品の写真を見ました。あなたは既にすばらしい域に達しています。私はあなたにあと何を教えればいいのですか?逆に私が教わりたいぐらいです。(笑)』
『いえいえ、僕は自己流でやってたので、意外と基本的なことを知りません』と、通訳さんに伝えてもらいました。
それはさておき、それまで授業ではみんな、本物の革を使っていなくて、サルパという革のカスから作られた芯材を革の代わりにして作ってました。
でも僕は最初からちゃんと革で作りたかったので、「SENATORI」や「ALPEL」などで必要な材料をそろえたのです。
で、マリア先生は(というか、この学校の鞄の授業は)分からないことがあれば先生に聞くというスタイルなのですが、僕の場合ひとりで作れちゃうのであまり聞くことがなかったです。
授業で作る第1作目は、ノートパソコンバッグにしました。
型紙をおこし、革の組み合わせを決めます。
ALPELで買ってきた3枚の革、この3枚は、とりあえず「それぞれが単品でも魅力のある革」を買ってきたので、組み合わせ的には微妙でした。
正直あまり好きな組み合わせではありません。
でも、あるものでやらなきゃしょうがないので、その色の組み合わせでもそれなりによく見える配置にしました。
革を裁断して、ミシンで縫います。
コバを仕上げるものは仕上げるのですが、コバ下処理剤(トコノールやCMC)で下処理ができない状況なので、いきなりコバ仕上げ塗料を塗らざるを得ません。(先生はそれでいいと言ってます。)
案の定、納得のいく仕上がりにはなりません
工場で機械でコバを仕上げるのならそれでいいのでしょうが、手作りでそれをやると、きれいにはいきません。
ミシンも、学校のミシンは正直「仕事」で使うものとしてはお粗末なミシンです。まあこういう学校での授業用なら何とか使えるのですが。
先生もこのミシンは扱いづらいと言ってました。
で、そのミシンひとつを生徒7人ぐらいで使うので、なかなかミシンが空きません
ミシンを待ってる時間の方が長いくらいです
さらに僕の場合、複雑なバッグを全部自分で考えて作ってるので、縫う順番を頭の中でイメージするだけで、けっこう時間がかかります。
マリア先生に最後の方で「いつになったら完成するの(笑)」とよく言われましたが、この状況ではとてもじゃないけど早くは作れません
そんなこんなで、あっという間にマリア先生の最後の授業の日になりました。(1か月だけなので2月あたままで)
なんとか先生のいるうちに完成させなきゃと、最後の2,3日は昼休みと授業後の残業(?)でペースアップ
あとちょっとのところで完成こそならなかったものの、使えるぐらいの所まで仕上げました。
そしてマリア先生とお別れ。
記念写真を撮りました
マリア先生を膝の上に乗せて・・・
先生はちょっと緊張気味?
ふだんはもっと可愛らしいです
クラスのみんなと。(といってもほんとはもう2人いるのですが)
そうしてマリア先生はシチリアに帰っていきました。
いつかシチリアに旅行にでも行く際には、マリア先生の工房(お店?)に遊びに行くつもりです
ちなみにボクが作ってた作品はというと・・・
こんなのです。(下にちらっと完成品が写ってますが)
次回、作品を公開します。
お楽しみに
2009-02-16 02:50
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アジアンなクラスメイトたちですね〜。
しかも、授業に通訳???!!!
わからない事があれば聞くと言うスタイルは、
ニッポン以外では多いスタイルなんじゃないかなぁ?
でも基本的な事を知らないから習いに来たのに、
わからない時だけ聞くってちょっと矛盾している気が。。。
どちらかと言うと、カルチャースクールみたいな感じなのかなぁ。
今回の記事の内容だと、何か物足りなさがある感じですね。
さて、今やっている授業はどうかな〜?
by Tytto (2009-02-16 08:29)
お勉強、しっかりされてるみたいですね♪
というか・・・生徒というより、先生みたい(笑)
ノートパソコンバック!!
ぜひぜひ見てみたいです(^u^)楽しみにしてますね♪
by ことり (2009-02-16 22:11)
は~い!
やってますね。
コメント1 Tyttoさんと同じ感想です。・・・
やっぱり 貪欲に聞かないと・・・盗む・・・必要有かな・・・
仕事を見る 盗む 自分のものにする・・・
イタリアまで行っているんだよ。 仕事見ないとね。
と思いました。
又は この作品の ここはどう造るか? とか? 引き出す事も・・・
逆質問・・・・????
どうあれ・・・頑張っていますね。
授業料・・・以上のものを身に付けてください。
鞄だけでなく・・・・いろいろ勉強してください。
今日 春の陽気から・・・真冬に・・雪が降り・・吹雪いています。
風邪引かないように ガンバ!!(*^。^*)
by みなみちゃん (2009-02-16 22:14)
生徒が7人もいるんですか!多いですね・・・作業台もスペースがないのでは?
僕もマリア先生の授業を一か月間受けていました。その時もミシンに文句言ってたのを思い出しました。
それにしても初日から金具屋や革屋に行くなんてスゴイです。僕が鞄コースに長期で入ったほぼ初めての生徒ということもあり、道具や革を買うまで1か月くらいかかってましたから・・・その時は授業に不満がありつつも先生をZioなんて呼んでふざけあいながら今思えば楽しく過ごしていました。
授業では分かっていても先生に聞けば何か新しいことを教えてくれるかもしれないので、どんどん話すことが大事だと思います。じゃないと話をせずに授業が終わってしまうなんてことも当たり前にありますからね!
by かばん職人 (2009-02-17 22:29)
こちらの授業も同じように、わからないところを聞く、が主流です。私も織経験者だったので、最初は戸惑いました。
でも、既に知っていることでもわからないフリして(笑)聞くと、新たな答えが返ってきたりして勉強になります。
いつもこうやっている、と言うと、こういう方法もあるよ、と教えてもらえたり。
自分次第で得られるものの範囲はずっと広くなると思います。
何はともあれ、がんばってください☆
マリア先生、形がかわいい!笑
by nanahana (2009-02-18 02:55)
☆Tyttoさん
日本人とシンガポール人とアメリカ人のクラスで、ほぼ日本人なんです。
カルチャースクール・・・これは学校を決める時から予想はしてましたが、確かにほぼカルチャースクールですね。
きっとどこかの工房で作業を見てる方が勉強になるような気もします。
☆ことりさん
ちょくちょくクラスメイトに教えちゃってたりします(^_^;)
ノートパソコンバッグ、出来はボロボロなんだけど、撮影でカバーしましたよ。
☆みなみちゃん
マリア先生は、ときどきちょっとしたものを作っては「こういうやり方がある」と教えてくれました。
でも今の先生はそういうのは無いので、見て盗むことも出来ず・・・。
授業料以上のものを得るには、どこかの小さい工房に見学に行くのが一番かなと。
☆かばん職人さん
1月の7人は最多だったようです。
ほんとスペースがなくて、ミシンも空かなくて、はかどりませんでした。
今月は5人なのでまだいいのですが。
マリア先生に聞いてたのは「僕は(あるいは日本では)こういう風に作るのですが、マリア先生なら(あるいはイタリアでは)どういう風に作りますか?」などと聞いたりしてました。
☆nanahanaさん
ときどき、知ってることをあえて聞いたりすると、いろいろ教えてくれるのですが、最後に「あなたはもうすでに知ってるはずでしょ?(笑)」などと言われたりもしてました(^_^;)
マリア先生、きっと身長とウエストが同じぐらいなんじゃないかと・・・(って、それってどこかで聞いたことあるような・・・あっ!ドラえもん!!)
(^_^;)
by 加ト (2009-02-18 19:03)
すごくいろいろな意味でイタリアっぽくって
いいなあ〜と、楽しく読ませてもらいました♪
by gon (2009-02-23 00:30)
☆gonさん
いろんな意味でのイタリアを、日々感じながら生活してます。
こっちでは日本の感覚は捨てないとやってけませんね。(^_^;)
by 加ト (2009-02-26 02:37)