姫路、タンナー巡り(2日目) [革屋さん他訪問]
2日目。
白なめし革の新敏製革所の社長さんが、車で迎えに来てくれた。
というのは、もう1人、北海道からのお客さんを迎えに来るので、一緒に・・・ということだ。
3人でレストランで昼食。
北海道からのお客さんというのは、エゾシカ協会の方。
オオカミの絶滅、人間の保護によって増え過ぎてしまったエゾシカ。
そのエゾシカを減らして、生態系のバランスを保つには、人間がエゾシカを「摂取」することが必要。ただ殺してはいけない。
そのために、鹿肉を流通させる事、そして鹿皮を「鹿革」にする事が必要なのだ。
彼はそのために奔走してるらしい。
で、いい革を作るには、いい状態で原皮をとらなければならないらしい。
猟師が鉄砲で仕留めてから、さばくまでの時間、トラックでの搬送の状態、どれだけ早く血を抜けるか・・・。
白なめし革は何も添加しないので、そういう原皮の状態が、仕上がりに大きく左右するとのこと。
う〜ん、貴重なお話を聞かせていただいた。
昼食を終え、工場へ。
鹿革が出来ていた。
1枚1枚チェックしたが、やはり原皮の状態がモロにでる。
撃たれて倒れた時に何かにぶつかって出来た内出血の跡や(写真下)、搬送の際に下になってた半身が、うっすら内出血してたり・・・。
原皮の状態がいいものは、きれいで色も白い。
この日仕上がった鹿革は、全部どこかに渡るらしかったのだが、ご好意で1枚譲っていただいた。
正直、値段は高いが、こんな革、買いたくても買える物ではない。まだ世の中に出回ってない革なのだ。
タンナーは他にもいっぱいあったが、もうこれ以上回っても、収穫がありそうもなかったので、これにて「革探しの旅」終了!
「これだ!」という革が見つかった訳ではないが、何よりも、貴重なお話が聞けた事、工場の作業を見れた事、そしていい人と繋がれた事が、何よりの収穫だった。
姫路に来て、ほんと〜に良かったぁ〜♪
(「明石焼を食べに、明石へ。」に続く)
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