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自転車の車道走行厳則化への提言 [自転車]

今話題になってますよね。自転車の車道左側走行厳則化

左側走行の厳則化は大賛成です[exclamation]
堂々と当然かのように逆走してくる自転車が多すぎる[あせあせ(飛び散る汗)]
結構怖い思いをしてます。

 
では、車道走行の厳則化はどうか・・・?

方向的には賛成ですが、今の道路事情での厳則化には素直に賛成できません。

自転車に乗る人によっては怖いと思う人が多いと思います。
「車は人(自転車)をはねると重罪という意識から意外と車が追突する件数は少ない」という意見も現場からはあります。

しかし、怖いものは怖いですよね?


電車のホームに例えると分かりやすいかと[電車]

ホームでは「白線の内側にお並びください」とアナウンスされ、実際白線の外で立ってる人はまずいません。
でも白線の外に立ってても、自分がホームの外に体を出さない限り、電車とぶつかることはない
猛スピードで通過する電車の数センチ横にいても、ケガをすることはない[新幹線]
ではなぜ「白線の内側に」というのか?
それはホームに立つ人が何かしらのアクシデントがあった場合でも、対処出来る余裕を持たせるためですよね。

 

さて、本題へ。

歩道でのマナーの悪い自転車による事故はとても残念なことであるし、あってはならないことです。
本来なら車道を左側通行するのがルールであり、歩行者への思いやりであると思います。
自転車は凶器にもなりますから。

しかし、日本の道路事情を考えた場合、実際全ての自転車が車道を走れるだけの余裕がある道路がどれぐらいあるのでしょうか?
 

例えばボクの住んでる足立区の梅島駅前の旧4号線の道路は、駅前で商店街ということで人通りは多いです。
歩道は狭く、車道も狭い2車線(片側1車線ずつ)。
路肩なんてほとんどありません[たらーっ(汗)]
しかも必ずと言っていい程、両サイド路駐の車がいる。
そんな中を通行車は縫うように行き来していて、さらにそんな中をボクは自転車で車道を走ってます。

2011103114560001.jpg

こういう道路、かなりあるはずですよね?

そんな中、全ての自転車が車道に出てきたらどうなるか・・・。

今までのような「車道を走る自転車に追突する車は少ない」という論理ははたして通用するのか?

自転車はそれぞれのスピードの差が大きい乗り物です。
高速道路をトラクターや耕耘機が走ってるくらいのスピードの開きがあります。
追い越しも当然あるでしょう。
何かしらのアクシデントが起きる確率は今より上がるかもしれません。

そんな中で車がすぐ横を猛スピードで走ってて、怖いと思う人は当然いるはずです。
子供を乗せた女性、年配の方、自転車が得意でない方などは特に怖いはずです。
一般成人男性が「怖くないから」「車はまず追突してこないから」「ルールだから」と今の現状の車道を通行させるのは、「思いやり」という面で疑問に思うし、「ドライバーへの意識付け」のメリットよりも、「事故」というデメリットの方が現状では大きい気がします。

絶対ぶつかってこない電車の数センチ横にいても、怖いものは怖いのです[がく~(落胆した顔)]
 
もちろん歩行者の安全ために悪質自転車の取り締まりは必要だし、警察の方にはがんばっていただきたいのですが、今の現状の車道で車道走行を徹底化させるということは、歩行者マナーの悪い自転車で起きてた事故や問題が、今度は自転車マナーの悪い車で起きてくるというのが自然な流れではないでしょうか。

事故が起きた際の代償は、後者の方が圧倒的に大きいですよね?
歩行者も人間ならば、自転車に乗った人も人間です。
守らなければならない命の比重は同じなのです。

 

今回、歩行者を自転車から守るために大きく舵を切ったこと自体は、とても大きな1歩で評価されるべきことでもあります[ぴかぴか(新しい)]
しかしその準備、あるいは同時進行でやらなければならないことが、どれだけの比重をおいて実施されているのかが疑問に思います。

マナーの悪い自転車の取り締まりはとても大事だし、ぜひお願いしたいです。
でも、日頃がんばってるお巡りさんの負担が増えるし、人員的に十分な取り締まりは難しいのではないかと想像します。
なので、駐車禁止取り締まりのように、取り締まりを民間に委託できる環境を整えてもいいかもしれませんね。

結局マナー面では自転車の免許制度化が一番効果的だと思うし、それに賛成です。
そうすれば子供のうちに思いやり走行を徹底して教え込むことができるでしょう。


インフラ面では、(せっかく大きく舵を切るのなら)車道を1車線減らして、自転車可の広い歩道も狭くして、車道との間に縁石などの仕切りを設けた広い完全自転車レーンを作るぐらいの大きな決意があってもいいのではないかと思います。

先に挙げた梅島駅前のような道などは、一方通行の1車線化を進めて自転車レーンを作るぐらいの覚悟があってもいいと思います。
もちろん車の渋滞に繋がり、社会的に問題は出てくるでしょう。
しかし、歩行者の命を守るために大きく舵を切ったのなら、自転車の命を守るためにも大きく舵を切るべきだと思います。

 
また「自転車可の歩道」があると混乱するし徹底化の邪魔になります。
例外を無くすためにも広い「自転車可の歩道」を撤廃して歩道を狭くして、完全に分けて自転車レーンに充てるべきです。

例外と言えば、車道走行の徹底化で「子供は例外」とされてますが、これも疑問です。
確かに子供の安全を考えたら歩道を走らせたいですよね。
しかし、子供のうちに「自転車は歩道を走ってもいい乗り物」という概念を植え付けかねません。
それに子供の走行って、歩行者から見て結構怖い時があります。
そういう面でも例外を無くすべきだし、子供が走っても十分安全と言える広くて車が入れない自転車レーンが必要なのです。

 

いろいろ自分なりの提言をしましたが、はっきりいってどれもお金が掛かり過ぎます[あせあせ(飛び散る汗)]
だから早急な実現はまず無理でしょう[たらーっ(汗)]
しかし、国がそういう大きな決意を示せば、現在計画中の道路から設計変更されてゆき、少しずつ1歩ずつ、ゆっくりではあってもインフラが整備されてゆくでしょう。
 

数十年後、日本が「世界一の自転車先進国」となった時には、マナーも改善され、今みたいな歩行者との事故も少なくなり、自転車も安心安全に走れる社会になっているのでしょうね[ぴかぴか(新しい)]

日本人ならできると思うし、そうなって欲しいものです[ぴかぴか(新しい)]

そのためにも、まずはひとり一人マナーを守って思いやりのある走行をしましょう[わーい(嬉しい顔)]
 

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