1st:イズラン峠越え②(Modane~Bourg-Saint-Maurice) [ひとりツール・ド・フランス2009]
今年もツール・ド・フランスが開催されてますねぇ〜
落車や事故が多い中、熱戦が繰り広げられています。
さて、ツール・ド・フランスといえば・・・
ボク、ひとりツール・ド・フランス2009の日記、2話だけ書いたままほったらかしにしてしまってました
ひとりツール・ド・フランス・・・
そう、一昨年の2009年の7月、まさにこの時期、イタリアからフランス経由で帰国する際にツールを追って1週間、フランスアルプス地方を中心に旅をして各地で走りまくったのです。
そんな「ひとりツール・ド・フランス」の日記は、やっぱり夏に書きたいということで、昨年の夏に2話ほど書き進めたところで秋になってしまい・・・
続きを書くタイミングがなくなってました
今年もツールの季節がやってきたということで、一気に書き進めたいと思います
それに伴い、ブログのトップイメージ写真をツールドフランスバージョンにまた変えたいと思います。
まずは・・・
ドタバタのイタリア出国→フランス入国後もドタバタがつづいた、フランス初日の日記
「前略、TGVのデッキより・・・」
http://coppi.blog.so-net.ne.jp/2010-07-28
そして、イズラン峠へ向かったフランス2日目の日記
「1st:イズラン峠越え①(Modane~Bourg-Saint-Maurice)」
http://coppi.blog.so-net.ne.jp/2010-09-05
の2話をもう一度ご覧ください。
ご覧いただいたら、第3話の「1st:イズラン峠越え②」から日記再開します
イズラン峠手前の小さな街でのんびりと昼食をとったボクは、時間が押してることに気付かないまま、再び走り始めました
進行方向に山が迫ってきたことから、イズラン峠が近いことを想像させてくれます。
そんな中、向こうから2台の自転車が・・・
その乗ってる人にびっくり
小さい子供とお母さんです
すごいっここの前後数kmには村は無いのだけど・・・
どこからやってきて、どこに向かってるんだ
ひょっとして自転車の英才教育なのか
そんな親子とすれ違ってしばらく進みます。
そろそろイズラン峠の登り口のはず・・・。
目の前の山か
ついに正面に大きな山が
ままさかあんなところを登るのか
でも車が走れそうな道は見えないが・・・
そして間もなくイズラン峠の登り口までやってきました。
小さな村があって、ホテルやお店が見えます。
さあ、いよいよ攻めるぞ
まず道は麓の村のヘアピンカーブでUターンして、いま走ってきた方向にまず登ります。
つまりさっき左に見えてた山を登ります。
大きな地図で見る
山の斜面には牛が放牧されていて、アルプスらしい光景が広がります
しばらく登るとまたヘアピンカーブ。
いい眺めです
しかし、この眺めはまだ序章でした。
山に沿って左カーブすると、そこは山の上の大きな谷
まさにハイジの気分です
谷のキレイな清流を越えると・・・
ひょっとして・・・
あの遥か上に見える道まで登るのか
(写真ではそれほど高い位置み見えないけど、かなりの高さ)
大きな地図で見る
川を越えると坂の斜度は一気に上がります
まずは最初のヘアピンまで・・・
あれ・・・???
なんだろう???
脚に力が入らない
腹にも全く力が入らない
今までにない感覚
一体どういうことなんだ
なんとかヘアピンまでは来たものの、立ち止まらずにはいられません
写真を撮るふり(実際に撮ってるけど)して小休憩。
その後も200mぐらいしか走り続けられません
なぜだ
力が全然入らない 踏んばれない
たしかにかなりの斜度だけど、ここまで登れないのはおかしい・・・
ひょっとしてこれは空気の薄さが影響してるのか
それともイタリア出国前から今日までの数日間の超ハードスケジュールの疲労からきてるのか
食料補給が十分じゃなかったのか?
その全てなのか?
何度も止まりながら、なんとか斜度のキツい区間が終わり、さっき川から見えていた遥か上のほぼ平坦な区間に入って、やっとまともに走れるように
そして、そこから下の谷を眺めると・・・
すばらしい絶景です
(写真だとこの迫力が伝わりにくいんだけど・・・)
平坦区間は数百mあって・・・
ひょっとしてここが峠の頂上なのかなぁ?
と思ったのも束の間・・・
淡い期待は打ち砕かれた・・・
写真じゃ斜度が分かりづらいけど、決して緩くはありません
どこまで走れば頂上がやってくるか分からない状況で走るのは、かなりツライものがあります
もうこの辺までくると、脚がまったく言うことを聞いてくれず、100mぐらいしか続けて走れません
道沿いのあちこちに雪解け水が流れているので、ボトルに汲んで飲みます。
ひゃぁ〜冷たくて美味しい〜
小休憩を繰り返しながら、気力を振り絞ってペダルを踏み込み、少しずつ少しずつ進んで行きます
一体どこが頂上なんだ
気が遠くなりながら、ヘアピンを曲がり少し進むと・・・
おや
もしやあれは・・・
フランス国旗
ってことは・・・
頂上だぁ〜〜〜っ
頂上が見えるとがぜん脚に力が入ります
最後の力を振り絞って・・・
到着ぅ〜っ
標高2770m
アルプスで最も標高が高い峠で〜す
さて、峠には建物があって、中には土産物屋とカフェがあります。
まずは土産を
イズラン峠のTシャツやシール、そしてフリースを購入
フリースは、お土産というよりは・・・単純に寒かったのです
走ってるときはそうでもなかったものの、体を動かしてないとかなりの寒さ
そう、ここは標高2770m。薄い夏用ジャージじゃ寒いに決まってます
この状態で峠を下りたら確実に低体温症・・・。
うっかりしてた
早速フリースを着て、カフェで補給
全然体が温まらないけど、糖分とビタミンは摂っておかないと
さて、今日の一番の目的はイズラン制覇ではない。
本来の目的はツール・ド・フランスの今日のゴールを、この先50kmのBourg-Saint-Mauriceで生で見ること
現在の時間・・・もう4時近い
どう考えても間に合わない
それどころか、帰りの電車が無い可能性も・・・
ゆっくりはしてられない
最後に記念写真をパシャ
さあ一気に峠を下るぞ
はたしてツールのゴールに間に合うのか
帰りの電車はあるのか
それ以前にこの使い切った脚でたどり着けるのか
つづく・・・。
落車や事故が多い中、熱戦が繰り広げられています。
さて、ツール・ド・フランスといえば・・・
ボク、ひとりツール・ド・フランス2009の日記、2話だけ書いたままほったらかしにしてしまってました
ひとりツール・ド・フランス・・・
そう、一昨年の2009年の7月、まさにこの時期、イタリアからフランス経由で帰国する際にツールを追って1週間、フランスアルプス地方を中心に旅をして各地で走りまくったのです。
そんな「ひとりツール・ド・フランス」の日記は、やっぱり夏に書きたいということで、昨年の夏に2話ほど書き進めたところで秋になってしまい・・・
続きを書くタイミングがなくなってました
今年もツールの季節がやってきたということで、一気に書き進めたいと思います
それに伴い、ブログのトップイメージ写真をツールドフランスバージョンにまた変えたいと思います。
まずは・・・
ドタバタのイタリア出国→フランス入国後もドタバタがつづいた、フランス初日の日記
「前略、TGVのデッキより・・・」
http://coppi.blog.so-net.ne.jp/2010-07-28
そして、イズラン峠へ向かったフランス2日目の日記
「1st:イズラン峠越え①(Modane~Bourg-Saint-Maurice)」
http://coppi.blog.so-net.ne.jp/2010-09-05
の2話をもう一度ご覧ください。
ご覧いただいたら、第3話の「1st:イズラン峠越え②」から日記再開します
イズラン峠手前の小さな街でのんびりと昼食をとったボクは、時間が押してることに気付かないまま、再び走り始めました
進行方向に山が迫ってきたことから、イズラン峠が近いことを想像させてくれます。
そんな中、向こうから2台の自転車が・・・
その乗ってる人にびっくり
小さい子供とお母さんです
すごいっここの前後数kmには村は無いのだけど・・・
どこからやってきて、どこに向かってるんだ
ひょっとして自転車の英才教育なのか
そんな親子とすれ違ってしばらく進みます。
そろそろイズラン峠の登り口のはず・・・。
目の前の山か
ついに正面に大きな山が
ままさかあんなところを登るのか
でも車が走れそうな道は見えないが・・・
そして間もなくイズラン峠の登り口までやってきました。
小さな村があって、ホテルやお店が見えます。
さあ、いよいよ攻めるぞ
まず道は麓の村のヘアピンカーブでUターンして、いま走ってきた方向にまず登ります。
つまりさっき左に見えてた山を登ります。
大きな地図で見る
山の斜面には牛が放牧されていて、アルプスらしい光景が広がります
しばらく登るとまたヘアピンカーブ。
いい眺めです
しかし、この眺めはまだ序章でした。
山に沿って左カーブすると、そこは山の上の大きな谷
まさにハイジの気分です
谷のキレイな清流を越えると・・・
ひょっとして・・・
あの遥か上に見える道まで登るのか
(写真ではそれほど高い位置み見えないけど、かなりの高さ)
大きな地図で見る
川を越えると坂の斜度は一気に上がります
まずは最初のヘアピンまで・・・
あれ・・・???
なんだろう???
脚に力が入らない
腹にも全く力が入らない
今までにない感覚
一体どういうことなんだ
なんとかヘアピンまでは来たものの、立ち止まらずにはいられません
写真を撮るふり(実際に撮ってるけど)して小休憩。
その後も200mぐらいしか走り続けられません
なぜだ
力が全然入らない 踏んばれない
たしかにかなりの斜度だけど、ここまで登れないのはおかしい・・・
ひょっとしてこれは空気の薄さが影響してるのか
それともイタリア出国前から今日までの数日間の超ハードスケジュールの疲労からきてるのか
食料補給が十分じゃなかったのか?
その全てなのか?
何度も止まりながら、なんとか斜度のキツい区間が終わり、さっき川から見えていた遥か上のほぼ平坦な区間に入って、やっとまともに走れるように
そして、そこから下の谷を眺めると・・・
すばらしい絶景です
(写真だとこの迫力が伝わりにくいんだけど・・・)
平坦区間は数百mあって・・・
ひょっとしてここが峠の頂上なのかなぁ?
と思ったのも束の間・・・
淡い期待は打ち砕かれた・・・
写真じゃ斜度が分かりづらいけど、決して緩くはありません
どこまで走れば頂上がやってくるか分からない状況で走るのは、かなりツライものがあります
もうこの辺までくると、脚がまったく言うことを聞いてくれず、100mぐらいしか続けて走れません
道沿いのあちこちに雪解け水が流れているので、ボトルに汲んで飲みます。
ひゃぁ〜冷たくて美味しい〜
小休憩を繰り返しながら、気力を振り絞ってペダルを踏み込み、少しずつ少しずつ進んで行きます
一体どこが頂上なんだ
気が遠くなりながら、ヘアピンを曲がり少し進むと・・・
おや
もしやあれは・・・
フランス国旗
ってことは・・・
頂上だぁ〜〜〜っ
頂上が見えるとがぜん脚に力が入ります
最後の力を振り絞って・・・
到着ぅ〜っ
標高2770m
アルプスで最も標高が高い峠で〜す
さて、峠には建物があって、中には土産物屋とカフェがあります。
まずは土産を
イズラン峠のTシャツやシール、そしてフリースを購入
フリースは、お土産というよりは・・・単純に寒かったのです
走ってるときはそうでもなかったものの、体を動かしてないとかなりの寒さ
そう、ここは標高2770m。薄い夏用ジャージじゃ寒いに決まってます
この状態で峠を下りたら確実に低体温症・・・。
うっかりしてた
早速フリースを着て、カフェで補給
全然体が温まらないけど、糖分とビタミンは摂っておかないと
さて、今日の一番の目的はイズラン制覇ではない。
本来の目的はツール・ド・フランスの今日のゴールを、この先50kmのBourg-Saint-Mauriceで生で見ること
現在の時間・・・もう4時近い
どう考えても間に合わない
それどころか、帰りの電車が無い可能性も・・・
ゆっくりはしてられない
最後に記念写真をパシャ
さあ一気に峠を下るぞ
はたしてツールのゴールに間に合うのか
帰りの電車はあるのか
それ以前にこの使い切った脚でたどり着けるのか
つづく・・・。
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